1997年1月号
伝統が生きるデカンショのまち
篠山町ホームページのアドレスは  http://www.hk.sun-ip.or.jp/sasayama/

迎     春
伝統の技がさえる
しめ縄づくり 数十年の技
年の瀬を間近に控え 所狭しとつり下げられたしめ縄
その作業場には 伝統の技に対するこだわりと
職人かたぎの心が脈々と息づいている
「気持ちの入った 丁寧なものを」と藤田収さん(京町)
数十年培ってこられた技に さらに磨きをかけ
今日も もちワラを編み上げる作業に余念がない

特集
多紀郡合併研究大会

夢と誇りをもてる町づくりをめざして

去る十一月三十日、「合併で夢がふくらむ町づくり」を大会テーマに、たんば田園交響ホールで多紀郡合併研究大会が開催されました。同大会には、郡内各町から約五二五人が参加され、
合併に寄せる期待や理想的な合併方法、新しい町づくりのあり方などについて、基調講演と提言を軸に熱心な論議が交わされました。今回の特集は、この研究大会の模様について、その概要ならびにパネルディスカッションの要旨を紹介しています。

多紀郡観光連盟会長 西 尾 昭 さん (篠山町)
専業農家 木 村 善 孝 さん (篠山町)
多紀郡連合婦人会理事 佐 藤 美 鈴 さん (西紀町)
多紀郡自治連合協議会会長 谷 垣 一 郎 さん (丹南町)
大阪市立大学教授 真 渕 勝 さん (丹南町)
篠山青年会議所理事長 小 林 正 幸 さん (今田町)
コーディネーター(神戸新聞事業者室室長)
有 持 繁 さん



  は じ め に

多紀郡合併研究会・森口武治会長(西紀町長)から、過去の合併不成立の経緯や、今回の多紀郡四町の合併達成に向けた決意が述べられた後、東京都あきる野市・田中雅夫市長から「合併を成し遂げて、そして今」と題した基調講演がありました。講演で田中市長は、平成七年九月一日に秋川市と五日市町が紆余曲折をたどりながら、あきる野市へと誕生した経緯や、目まぐるしく移り変わる時代の要請から合併を推進した背景について説明されました。その中で、
合併が円滑に進んだ最大の理由を「合併する自治体がお互いに尊重し合い、お互い我慢するところは我慢する」という姿勢と、
「合併に対する住民の理解と町長や議会の確固たる指針である」
と話されました。今後、ますます具体的に多紀郡合併論議が展開されることとなりますが、合併研究会では、住民の一人ひとりの知恵が幅広く結集され、夢と誇りを持てる新町誕生への歩みに、今更ながら重大な責務を再認識しました。
講演後は六人のパネリストから、地域・家庭が現在抱えている課題や問題点、合併後の新町に寄せる期待などの意見が出されました。コーディネーターの有持繁さんからは、パネリストからの問題提起や将来構想に伴う要望を織り混ぜて意見を集約
四町とその住民が合併の意義をふまえ、多紀郡の実状に応じた住民の自主的な判断が前提となる合併に期待が寄せられました。

  パ ネ リ ス ト
発 言 要 旨

真渕
市町村の歴史は合併の歴史といえます。明治の大合併は近代化を、そして昭和の大合併は民主化をめざして、国主導の合併を行いました。現在の合併は、住民の自主的な判断が前提となっており、合併の目的や将来展望などは、地域の実状に応じて住民の意向が十分尊重されなければなりません。そのためには、将来構想で短期的な合併効果を狙うのではなく、長期展望に立った政策として、目標を創り出すことが必要です。また、
今後の都市化への対処には、量的にも質的にもバランスが保てるような、有能な人材による秀れた行政力や政治力が不可欠となり、合併による行政規模の拡大は有効な手段といえます。

西尾
住みよい町が住民の大きな期待ですが、それには、私たち自身がやる気を起こして町を創るという意識が必要です。今度の合併は、昔の十九カ村がそれぞれの個性を持ち寄り、丹波篠山のふるさと意識を呼び起こそうとする合併です。また、雇用問題や産業立地、異業種間交流などは既に広域で運営されており、四町に分かれる行政組織が障害ともなっています。合併すれば、丹波篠山ブランドは郡の共有財産としてさらに充実し、
行政と企業の結集や、大きなプロジェクトも可能となります。行政主導で合併が推進されるだけではなく、住民による地域リーダー養成塾の開設や、地域イメージとして篠山口駅や丹南篠山口インターを「丹波篠山」に名称変更することを提言します。

木村
私の住んでいる地区だけではないと思いますが、農業従事者の後継者不足と高齢化は、農家にとって深刻で重要な問題です。集落営農をするにしても、組合員の高齢化が進む現状では、委託しようにも委託先がなく、夢と力が持てる農業になっていないことです。合併でしっかりと農業が位置付けられ、農家の課題や問題がきめ細かな施策として展開されることを期待します。また、合併を機に官民一体となった第三セクターを組織し、進行する農地の荒廃をくい止めるシステムや、農業の一本化のためにも農協の合併にも取り組んでいただきたいと思います。そして、各町の農業施策や組織づくりの長所が、合併で更に力が発揮されるべきものと考えます。

小林
青年会議所では、多紀郡の町づくりの観点から、これまでの合併推進に取り組んできました。今回は行政側も精力的ですが、住民の関心や議論の盛り上がりに欠けていることが気掛かりです。町づくりは住民一人ひとりの課題であり、今後は住民主導によりさまざまな立場で議論されるべきだと考えます。
多紀郡の重要課題に若者の都市流出があり、その原因に、娯楽施設や希望する職場や職種の不足など、都市機能の欠如があります。合併はその解決策のひとつの選択肢です。今の子どもたちが主役となる時代に、地域社会の活性化がはかられ、夢と誇りの持てる町であってほしいと願います。

谷垣
高齢化や若者の都市流出は、自治運営でも深刻な状況にある一方で、住宅や商業開発で変貌する地域もあるなど、郡内は急速に変わりつつあります。地域の一体的な整備を進めるためにも、新町の将来構想には大いに期待を寄せています。また、
各町とも老人保健福祉計画により、拠点施設の整備など福祉施策を急がなくてはなりません。在宅福祉では老人保健施設や在宅介護支援センターなどを整備して、介護支援システムを構築する必要があります。将来は二十四時間ホームヘルプサービスやボランティア組織も充実することが必要で、そのためにも合併による大きな行政組織や強力な財政力が必要と考えています。

佐藤
過疎化に加え、少子化や核家族化が進み、家庭や地域での教育力や児童数の減少、複式学級化、保健体制の不備など、子どもたちが豊かに育つには多くの課題があります。介護や育児問題は、すぐさま女性の立場として肩に重くのし掛かかってきます。婦人会活動にしても、多様な価値観や個人主義が浸透する中で、確かなネットワークを組み取捨選択していく必要を感じています。そのため、合併を機に必要な情報が入手できる女性センターや、女性の意見が反映される制度なども検討し、女性にとって住みよい町、高齢者や子どもにとってもやさしい町づくりを期待します。行政も縦割り組織や一極集中だけでなく、行政サービスが出前されるようなきめ細やかシステムになることを望みます。

有持
増大する広域的な行政需要や地方分権の推進などの一般論だけでなく、この大会を出発点として合併論議を積み重ねていただきたい。行政の主導ではなく、住民個々の生活や地域の課題が、合併でどう変わるのか、
住民自身が自分の未来を創るために参加することが重要です。質疑に十数名の方が手を上げられましたが、多くの方の意見から地域への誇りやるふるさと意識は構築されるべきものと思います。今後、合併反対を含めたさまざまな議論が、多紀四町の中で、未来に向かって建設的に行われることを期待します。
1997年度たんば田園交響ホール自主公演予定
丹波の森公苑ネットワーク情報
足立さつき&ウイーン・オペレッタ・オーケストラ
ニューイヤーコンサート
1月8日(水)午後7時開演
丹波の森公苑ホール
■入場料/自由席 4,500円・指定席 5,500円当日券 5,000円
■主 催/足立さつき&ウイーン・オペレッタ・オーケス トラニューイヤーコンサート実行委員会
5月 武田鉄矢と海援隊
6月 今宵 魅惑のタンゴをご一緒に 菅原洋一
7月 ふたりのビッグショー 小 柳 ル ミ 子 & 大 澄 賢 也 (婦人会等実行委員会企画)
8月 ふれあいの祭典(阪神丹波交流事業)先人顕彰 丹波杜氏 市 原 清 兵 衛(杜氏組合実行委員会企画)
9月 ケイ・ウンスク
10月 関西二期会 ア・ラオペラメリーウィドー 出演 足立さつきほか
ファミリーミュージカル 劇団四季(日本生命協賛事業)
11月 オーケストラ ソフィア・ゾリステン 名 曲 の 花 束
 丹波の森国際音楽祭 シューベルティアーデたんば ピアノと弦楽四重奏団 出演トーマス・シューベルトほか
12月 丹波の森クラシックスペシャル 究極のヴァイオリン 古澤巌リサイタル
2月 緑の森の音楽会 白鳥英美子&さとう宗幸(レディース21企画)

編集スタッフ募集中
'97年度は、たんば田園交響ホールが開館して早10年目を迎えることとなり、そして、皆さんに親しんでいただいております「催物ごあんない」も、今後より充実した内容のものをと、今回皆さんの中から何人かの編集スタッフを募りたく考えております。関心のおありの方は、当ホールまでお申し出くださいますようご案内いたします。
平成9年度

友の会会員募集
特 典
 ホールの催しや、公演情報を早めに知ることができます。2カ月ごとに催し案内を郵送配布します。
 自主公演の入場券(座席指定)を一般前売り3日前から電話で優先予約することができます。ただし、休館日が入る場合は、1日繰り上げて予約を 開始します。(1会員につき1座席)
 メンバーズカードがあります。
 入場券の郵送サービス。(郵送料は友の会負担)
申 し 込 み
 会員の期間 平成9年度自主公演分
 年会費 一般会員・クラシック会員とも検討中
 申し込み方法 「友の会」入会申し込み書に必要事項を記入のうえ、最寄りの郵便局から振り込むか、直接ホール事務局に年会費を添えて申し込 んでください。
2月1日より受け付け開始
 受付時間 午前9時〜午後5時(月曜日休館)
 問い合わせ先 たんば田園交響ホール 52−3600

タウンニュース
町民500人で大書院復元木曳式

 篠山城跡大書院の復元工事に使用する木材を町民の皆さんがひいて歩く「木曳式」が十一月二十四日、桜づつみ公園(南新町)から城跡北駐車場までの間で行われました。
 この「木曳式」に使用された木材は、篠山町出身の五十川是治さん(愛知県在住)から寄贈されたもので樹齢約百二十年長さ七 のヒノキ材二本。出発式の後、この大ヒノキを一本ずつ載せた二台の台車が、「ヨイショ」の掛け声とともに桜づつみ公園を発進しました。東濠端を通り、城跡北駐車場へ向かう一行は、ハチマキ姿の地元小学生ら約五百人。掛け声に合わせ約一・五キロ のコースをゆっくりと移動しました。
列隊には甲冑姿の大阪城真田鉄砲隊も参加。
城下の町並みは、時代絵巻を思わせるような幻想的な雰囲気を漂わせていました。
 その後、篠山城跡二の丸で行われた閉会式では、丹波篠山太鼓の皆さんによる祝い太鼓や真田鉄砲隊の皆さんによる火縄銃の祝砲が打ち鳴らされ、大書院復元工事着工の節目を祝うかのように城下に鳴り響いていました。

職員手づくりのホームページ開設

 篠山町では十一月二十一日、職員手づくりによるホームページを開設しました。
 今回開設したホームページは、写真や動画入りのフルカラー全五十ページ。内容は、町の概要や歴史観光名所の案内のほか町長の写真が動く「まちのみちしるべや公共施設の業務案内や窓口業務などを掲載した「まちの便利帳」、広報紙のインターネット版など多岐にわたります。今後、内容を更新したり、英語ページを設けたりと、国内外に向けた情報発信に夢が広がります。なお、ホームページのアドレスは、
http://www.sun-ip.or.jp/sasayama/
篠山町ふるさとまつりにぎわう
 「ふるさとを拓く」をテーマに「96篠山町ふるさとまつり」が十一月二十三日、篠山市民会館周辺で開催されました。
 会場では、農産物の即売のほか、特産山の芋入りお好み焼きや焼きもちなどの模擬店が出店。中でも、篠山産業高校東雲分校の皆さんによる黒大豆入りドーナツに人気が集まっていました。市民会館の中では、篠山農業の取り組みを紹介したパネル展示や、いずみ会の皆さんによるしし汁のふるまいが行われるなど、盛りだくさんの内容に、終日多くの人出でにぎわっていました。 また、城跡北駐車場では多紀郡肉牛共進会が開催され、入賞牛の表彰式のほかセリ市も公開。訪れた親子連れらは、珍しい光景に足を止め見入っていました。

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