主催者あいさつ(恵山町長 工藤篤)

 ご紹介いただきました恵山町長の工藤でございます。一言お礼のごあいさつを申し上げます。
 ただ今、函館市をはじめとする5市町村間において、滞りなく合併協定書の調印ができましたことは、ご来賓の皆様方をはじめ、関係する方々のご協力、ご指導の賜と感謝申し上げる次第でございます。
 また、5市町村の住民の皆様方に対しましても、この場をお借りして、感謝とお祝いの意を表したいと存じます。
 この間の国の動向等、とりわけ三位一体改革が実際上国の財政再建を背景にしていることから、三位が同時進行でなく、地方交付税削減策が突出してくるのは必然でしょうし、また、近い将来基礎自治体に人口要件をかぶせてくるのが予想される以上、小さな自治体が今のままで存続していくのは極めて難しくなるだろうと思っておりました。
 そして、何よりも「民の暮らしを安んじるのが行政の長としての務めである」との原則に想いを馳せたとき、市町村の線引きなり、行政の枠に縛られずに考えていくことが必要ではないかと思い至るようになったのであります。
 しかし、市町村合併は相手があることですから、そう簡単に、安易に進められるものでないのも承知しておりましたが、5市町村首長の最初の会合の際、井上市長から「道南の発展なくして函館市の発展はない、というのが私の持論」との趣旨のご発言がございました。
 私は、この時、この1市4ヵ町村の合併は成就するのではないかと直感いたしました。
 本日、このようにめでたく調印式を迎えられたわけですが、井上市長のそのご発言が最初の一歩だったような気がしてなりません。
 恵山町では、これまで議会での議論はもとより、全町的な説明会をはじめ各種会合等で話題にし、町民の意向の把握に努めてまいりましたが、思った以上に抵抗感なく進められてきたような気がいたします。
 むしろ、買い物や通勤・通学等々、日常生活圏として、もう既に函館市のエリアに組み込まれているということを、この市町村合併論議の中であらためて思い知ることになったのでした。
 また、私どもの恵山シーサイドパークゴルフ場の利用状況を見ますと、90%以上が函館市民を中心とした方々であるなど、住民の活動範囲は従来の行政区にとらわれず大きく広がっております。
 このたびの合併は、都市機能が集積した函館市と漁業を主産業として海・山・川の自然環境に恵まれた私ども町村が「海」をキーワードとした建設計画を基に地域の均衡ある発展を目指し、それぞれの特性を活かし、相互に補完しあいながら、一つの自治体として、新しい地域(まち)づくりを目指すことになっております。
 このような、広域的な振興を図ることが、函館市の発展につながり、延いては道南の、北海道の発展につながっていくものと思います。
 明日に向かい、私どもも皆様方と一緒になって住民が合併して良かったと思っていただける函館市へ、円滑に移行できるよう最大限の努力を払ってまいる所存でございますので、ご列席皆様方の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
 本日はありがとうございました。